Ableton Liveで作ろ!https://live-de-tsukuro.comAbleton Liveの使い方や、操作や作曲のTipsを紹介Mon, 24 Jun 2024 01:43:55 +0000jahourly1https://live-de-tsukuro.com/wp-content/uploads/2023/11/cropped-favicon-32x32.jpgAbleton Liveで作ろ!https://live-de-tsukuro.com3232 「Pack」のダウンロードとインストールをしようhttps://live-de-tsukuro.com/pack-install/Mon, 24 Jun 2024 01:43:54 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=256

Ableton Live本体のインストールが終わったら、付属素材集の「Pack」をインストールしましょう。]]>

いくた
いくた

インストールが終わったら今度は「Pack」をインストールしよう!

Packは音源やループ素材、エフェクトだよ

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

ちょっとそんないっぱい言われてもわかんない…

いくた
いくた

「音源」はバーチャル楽器のこと

「ループ素材」は作曲するときに使える音素材集のこと

「エフェクト」は音を加工するソフトのことだよ

Ableton Liveには“Pack”という、作曲に役立つソフトやループ素材が付属しています。

Ableton Liveをより充実させるにはPackのインストールも重要です。

ここではPackのダウンロードとインストールの流れを見ていきます。

Packのダウンロード

ではまずは、Packをダウンロードしていきましょう。

Packはアカウントページからダウンロードできるようになっています。

Pack

Packの内容はご購入のAbleton Liveのエディション(Intro、Standard、Suite)によって違います

「ダウンロード」と表示されているものを1つずつ選択していってダウンロードしていきます。

いくた
いくた

「デスクトップ」など、自分が分かりやすいところに保存しておこう!

次へ

そうすると指定した場所にダウンロードされます。

ダウンロードファイル

ダウンロードされると次のようにダウンロードした日付が表示されるようになっています。

ダウンロード済み
いくた
いくた

最上位エディションの「Suite」だと全部で70GB以上ありますので、パソコンの保存容量に注意してください

Packのインストール

ではダウンロードしたファイルをインストールします。

方法は次の3つのうちどれでも構いません。

  • ダウンロードしたファイルをダブルクリックする
  • ダウンロードしたファイルをAbleton Liveにドラッグ&ドロップする
  • Ableton Liveの「ファイル」メニューから、「パックをインストールする」を選択する

個人的には①か②がおすすめです。ここでは例として①と②の方法を見ていきます。

まずは①の方法で見ていきます。

先ほどダウンロードしたファイル上にマウスカーソルを持って行ってダブルクリックします。

ダウンロードファイル
次へ

そうすると自動的にAbleton Liveが起動してファイルがインストールされます。

Packインストール
次へ

インストールが完了すると、Ableton Liveの画面右側にインストールしたPackの情報を見ることができます。

Packインストール完了
いくた
いくた

他のPackも全く同じ流れになるよ

順番にインストールしていってね

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

はーい

でもめっちゃ多い…

いくた
いくた

複数のPackをまとめてインストールしたい場合は、②の「ドラッグ&ドロップ」が便利だよ

では②の方法で見ていきます。

デスクトップ等にダウンロードしたPackをまとめて表示しておきます。

そしてそれをドラッグしてまとめて選択状態にしておいて、それをAbleton Live内にドラッグ&ドロップします。

ドラッグ&ドロップ
次へ

そうするとドラッグ&ドロップしたPackがすべてインストールされていきます。

インストール開始
いくた
いくた

あとはインストールが終わるまで待つだけ

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

これめっちゃ簡単じゃん!

Packは拡張できる

PackはAblton Liveに付属しているもの以外も用意されていて、よりAbleton Liveを拡張することができます。

下記のページにアクセスしてください。

Ableton 「Pack」ページ

Ableton Live Packs

中には無償のものもあります。「無償」というところを選択してください。

無償Pack

Packのバックアップをとっておこう

パソコンの故障などで再度OSをクリーンインストールすることがあるかもしれません。

Ableton Liveをインストールし直し、このPackもいちいちダウンロードとインストールしてくのは大変です。

Packは指定のフォルダに入れておくだけでAbleton Liveが読み取ってくれますので、万が一の時のためにバックアップをとっておくことをおすすめします。

Packのデータはデフォルトでは下記の「Factory Packs」フォルダに格納されています。

  • Macの場合:Macintosh HD → ユーザ → 指定のユーザー名 → ミュージック → Ableton →「Factory Packs」
  • Windowsの場合:マイドキュメント→ Ableton →「Factory Packs」
いくた
いくた

このフォルダをたどり、フォルダ内データをUSBメモリや外付けのHDD/SSDなどに保存しておきましょう

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オーディオデバイス設定をしようhttps://live-de-tsukuro.com/audio-device/Mon, 24 Jun 2024 01:43:21 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=694

Ableton Liveで作曲を始める前に「オーディオデバイス」設定は必須です。これがうまくできていないと「音が出ない」「再生中にノイズが入る」「再生の途中で止まる」「再生中にドロップアウトする(ソフトが落ちる)」「音が遅れて聴こえる」と言った再生トラブルが起こる場合があります。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

Liveセット作りましたー

やっと作曲ね!

いくた
いくた

ごめん、その前に「オーディオデバイス」の設定をしておこう!

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

おーでぃおでばいす?全然意味わかんない

Ableton Liveに限らず、DAWでちゃんと音を鳴らすためには「オーディオデバイス」の設定が必須です。

これがうまくできていないと「音が出ない」「再生中にノイズが入る」「再生の途中で音が止まる」「再生中にドロップアウトする(ソフトが落ちる)」「音が遅れて聴こえる」と言った再生トラブルが起こる場合があります。

ここではオーディオデバイスの設定方法について見ていきます。

いくた
いくた

今のところ特にトラブルがない場合でも、オーディオデバイス設定を確認するようにしてください

オーディオデバイスを設定するには?

オーディオデバイスの設定は環境設定画面から行います。

Macでは「Live」メニューから「設定」へ、Windowsでは「オプション」メニューから「環境設定」を選択します。

環境設定
次へ

そして、その中にある「Audio」タブをクリックします。

環境設定
※Macの場合

そこにある「オーディオデバイス」欄で設定をしていきます。

ドライバタイプの設定

ではオーディオデバイスの設定として、「オーディオドライバ」の設定をします。

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

オーディオがいっぱい出てきてわかんない…

オーディオドライバって何?

オーディオドライバは簡単にいうと、「パソコンの音をスピーカーなどへ送るソフト」のことです。

パソコンの音がパソコンのスピーカーやイヤホンジャック、オーディオインターフェースなどから聴こえるのはこのオーディオドライバのおかげです。

いくた
いくた

Ableton Liveの音もスピーカーなどにちゃんと届けないといけないので、適切なオーディオドライバの設定が必要ってわけ

Macの場合と、Windowsの場合とでは異なるのでタブを切り替えて設定方法をご覧ください。

Macには「CoreAudio」という高性能なオーディオドライバが搭載されているので、それを使います。

「オーディオデバイス」内の「ドライバタイプ」を「CoreAudio」に設定します。

オーディオデバイス設定

そしてAbleton Liveの音でどこで聴くかを「オーディオ出力デバイス」で設定します。

イヤホン端子から音を出す場合は上図のように「外部ヘッドホン」にします。

オーディオインターフェースを使っている場合はその機種名にします。

Windowsには標準で「MME」や「DirectX」といったドライバーが搭載されているので、Ableton Liveでもそれらをオーディオドライバとして設定できるようになっています。

オーディオドライバ

しかし、これらのオーディオドライバはDTM業界では推奨されておらず、別の「ASIO(アジオ)」というオーディオドライバが推奨されています。

ですので「ドライバタイプ」を「ASIO」にしましょう。

ASIO
いくた
いくた

ただ、この「ASIO」ドライバは標準で搭載されていないパソコンも多いので、もしASIOが設定できない場合は、ASIO対応のオーディオインターフェースを購入するか、「ASIO4ALL」というソフトをインストールしましょう

いくた
いくた

一応、重要なセッティングとしてはこれで終わりかな

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

やったー

これで作曲できる!

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オーディオインターフェースを接続しようhttps://live-de-tsukuro.com/audio-inteface/Mon, 24 Jun 2024 01:42:57 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=700

Ableton Liveでレコーディングするにはオーディオインターフェースが必須です。ここではオーディオインターフェースの接続方法と、録音に最適な設定について見ていきます。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

いつかはボーカル録音したいんだけどさー

どうしたらいい?

いくた
いくた

まずはオーディオインターフェースを買おう!

それからオーディオインターフェースの設定をしておこう!

Ableton Liveに限らず、DAWでレコーディングするには「オーディオインターフェース」か、オーディオインターフェース内蔵のUSBマイクが必須です。

ここではオーディオインターフェースの接続方法について見ていきます。

いくた
いくた

今すぐにレコーディングする予定がないならオーディオインターフェースは必須ではありません

「オーディオインターフェース」とは

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

いや、そもそもオーディオインターフェースってなによ?

パソコン付属のマイク端子からAbleton Liveに録音しようとすると、入ってきた音(録音した音)をAbleton Live内で処理するのに時間がかかるため、タイムラグが起こる場合があります。

そうなると伴奏を聴きながらボーカルや楽器演奏を録音しても、ズレて録音されて後々編集が大変になります。

そういった入力と出力のタイムラグを極力小さくしてくれるのが「オーディオインターフェース」という機械です。

オーディオインターフェース
※オーディオインターフェース
いくた
いくた

オーディオインターフェースは各社から販売されています

Windowsをお使いの方は「ASIO対応」となっているものを買いましょう

オーディオインターフェースの設定手順

では実際にオーディオインターフェースの設定の流れを見ていきます。

いくた
いくた

基本的には下記の手順になりますが、念のためにお使いのオーディオインターフェースの説明書をご覧ください

1:ドライバをインストールする(必要ない場合もあり)

まずはオーディオインターフェースのドライバをパソコンにインストールします。

ドライバというのは、そのオーディオインターフェースをパソコンに認識させるソフトと思っておいてください。

ドライバは基本的にそのオーディオインターフェースのWebサイトをみると配布されています。

いくた
いくた

「オーディオインターフェース名(機種名・品番) ドライバ」で検索すると大体出てきます

ただし、オーディオインターフェースによってはパソコンにUSB接続しただけで自動的にドライバがインストールされるものもあるので、お使いのオーディオインターフェースの説明書で確認してください。

2:オーディオインターフェースをUSBで接続する

ドライバがインストールできたら、パソコンとオーディオインターフェースをUSB接続します。

パソコンからUSB給電されるので、つなぐとオーディオインターフェースの電源も付くはずです。

オーディオインターフェース

別途電源スイッチが付いている場合はスイッチをオンにしてみてください。

いくた
いくた

電源が点かない場合はドライバがうまくインストールされていないかもしれません。

再インストールしたり、パソコンの再起動をしてみてください。

3:Ableton Liveにオーディオインターフェースを認識させる

パソコンにつないだだけではAbleton Liveで使えません。

環境設定画面でお使いのオーディオインターフェースを使えるようにします。

環境設定画面に進み「Audio」タブを選択し、「オーディオ入力デバイス」を先ほど接続したオーディオインターフェースにします。

オーディオ入力デバイス
※Macの場合

こうすることで、オーディオインターフェースのマイク端子から録音が可能になります。

いくた
いくた

あわせて、「オーディオ出力デバイス」もお使いのオーディオインターフェースにしておきましょう

録音に最適な環境設定をしよう

ここでは録音に関して、最適な環境設定についてみていきます。

レーテンシー

まずは「レーテンシー」の設定をしましょう。

先ほども言いましたように、録音してからAbleton Liveの画面に反映されるまでタイムラグがあります。

そのタイムラグを「レーテンシー」と言います。

オーディオインターフェースを使うことでこのレーテンシーを小さくできますが、何も設定していないと大きいままになっているかもしれません。

同じく「Audio」タブ内にある、「バッファサイズ」の数値を下げることでこのレーテンシー(タイムラグ)も低くすることができます。

バッファサイズ
「バッファサイズ」が見当たらない場合 (Windowsの場合)

Windowsでは「ハードウェア設定」というところでバッファサイズが調整できます。

オーディオドライバ

下図のようなスライダーからバッファサイズを変更することができます(お使いのオーディオドライバによる)。

バッファサイズ
バッファサイズ

どれだけタイムラグがあるのか、「入力出力レーテンシー」の数値で確認することができます。

入出力レーテンシー

上図の場合、バッファサイズが32Samplesの場合だと「5.83ms(ミリセカンド:0.00583秒)」ですが、2048Samplesの場合だと「143ms(ミリセカンド:0.143秒)」になります。

「5.83ms」だと限りなく0に近いので、ほとんど鍵盤を押さえたと同時に音が出てきます。

いくた
いくた

ただし、バッファサイズの数値が低いほどパソコンに負荷がかかりますので、ソフトが落ちるといったことが起こりえます。ですので、パソコンスペックの状況を見ながら数値を調整しましょう。

サンプルレート

今度はどれだけ原音にナチュラルに録音するかの設定を見ておきます。

まずは「サンプルレート」です。同じく環境設定画面の「Audio」タブ内にあリます。

サンプルレート

サンプルレートというのは、1秒間に何回音をサンプリング(録音)するかを示すものです。

数値が高いほど高音質になります。ただし、その分データ量は大きくなります。

いくた
いくた

音楽CDでは「44100(回)」になっていて、それを超える数値がいわゆる“ハイレゾ”と言われるものです

ビットデプス

続いて、「Record Warp Launch」タブ内の「ビットデプス」の調節をしておきましょう。

ビットデプス

「ビットデプス」というのは録音できる音量の幅で、数値が大きければ大きいほど、小さい音から大きな音まで録音できます。

基本的には「16(bit)」か、「24(bit)」に設定されることが多いです。

いくた
いくた

CD音質ならサンプルレート「44100」、ビットデプス「16」になります。

最近ではサンプルレート「48000」、ビットデプス「24」の組み合わせも少なくありません。

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MIDIデバイスを接続してみようhttps://live-de-tsukuro.com/midi-device/Mon, 24 Jun 2024 01:42:31 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=726

Ableton LiveでのMIDIキーボードやMIDIパッド、フィジカルコントローラーなどのMIDIデバイスの接続設定について見ていきます。デバイスが反応しない場合はこちらを参考にしてみてください。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

Ableton Liveって、MIDIキーボード使えるの?

いくた
いくた

もちろん!

じゃあ接続方法を見ていこう

Ableton LiveではMIDIキーボードや、MIDIパッド、音量調節やオートメーションなどが柔軟に行えるフィジカルコントローラーが使えます。

これらをAbleton Liveで使えるようにするには適切な接続設定をする必要があります。

ここではMIDIキーボードを例に接続の流れを見ていきます。

いくた
いくた

MIDIデバイスが反応しないという方は下記の手順を参考にしてください

念のためにお使いのMIDIデバイスの説明書もご覧ください

MIDIデバイス接続の流れ

ではMIDIデバイスの接続の流れを順番に見ていきます。

1.ドライバをインストールする(必要ない場合もあり)

まずはお使いのMIDIデバイスのドライバをパソコンにインストールします。

ドライバというのは、そのMIDIデバイスをパソコンに認識させるソフトのことです。

ドライバは基本的にそのMIDIデバイスのWebサイトを見るとダウンロードできるようになっています。

いくた
いくた

「MIDIデバイス名(機種名・品番) ドライバ」で検索すると大体出てきます

ただしMIDIデバイスによっては、パソコンにUSB接続しただけで自動的にドライバがインストールされるものもあるので、お使いのMIDIデバイスの説明書で確認してください。

2.MIDIデバイスをパソコンに接続する

ドライバがインストールできたら、パソコンとMIDIデバイスを接続します。

MIDI対応の電子ピアノやBluetooth接続のMIDIデバイスでもない限り、パソコンからUSB給電されるものがほとんどなので、USBでつなぐとMIDIデバイスの電源も点くはずです。

MIDIキーボード
いくた
いくた

電源が点かない場合はドライバがうまくインストールされていないかもしれません。

再インストールしたり、パソコンの再起動をしてみてください。

3.Ableton LiveにMIDIデバイスを認識させる

MIDIデバイスをパソコンにつないだだけではAbleton Liveで使えない場合があります。

環境設定画面でお使いのMIDIデバイスがうまく接続されているか確認してみましょう。

Macでは「Live」メニューから「設定」へ、Windowsでは「オプション」メニューから「環境設定」を選択します。

環境設定
次へ

環境設定画面に進み、「Link Tempo MIDI」タブを選択し、下部の「MIDI Ports」欄に自分が使うMIDIデバイスが表示されているか確認してください。

MIDIデバイス設定
※Macの場合

そして、上図のように「トラック」と書かれているところにチェックマークを入れておきましょう。

マップモードでフィジカルコントローラーを使う場合は「リモート」にもチェックが入っていないといけません。

環境設定

うまく接続されていたら、MIDIデバイスの鍵盤やノブなどを動かすと画面右上のところがチカチカ点灯します。

MIDIデバイス設定
いくた
いくた

MIDIデバイスの鍵盤やノブなどを動かしてもここが点灯しない場合は、ドライバがうまくインストールされていないかもしれません。再インストールしたり、パソコンの再起動をしてみてください。

MIDIデバイスが反応しない場合の確認事項

MIDIデバイスを接続しているのに反応しない場合は下記をすべて満たしているか改めて確認してみてください。

MIDIデバイスのドライバはインストールされていますか?

基本的にMIDIデバイスをパソコンに認識させるにはドライバというソフトが必要です。

ドライバはMIDIデバイスにCD-ROMで付属している場合や、メーカーのホームページからダウンロードしないといけない場合があります。

ドライバが不要なものや、パソコンに繋ぐだけで自動的にドライバがインストールされるものもあるので、お使いのMIDIデバイスの説明書を確かめてみてください。

いくた
いくた

デバイスにもよるかもしれませんが、Bluetooth接続のものはBluetooth接続専用のドライバをインストールしているか確認してください

環境設定内の「トラック」や「リモート」にチェックが入っていますか?

パソコンに接続するだけでなく、Ableton Liveで設定もしないといけません。

環境設定内の「Link Tempo MIDI」タブを選択し、自分が使うMIDIデバイスの「トラック」にチェックを入れてください。

MIDIデバイス設定

また、マップモードでフィジカルコントローラーを使う場合は「リモート」にもチェックを入れましょう。

環境設定

パソコンから給電されていますか?

USB接続のものはパソコンから電源を給電しています。

USB機器を多くつないでいるとうまく給電できない場合がありますので、不要なものは外しておいてください。

特にノートパソコンはデスクトップパソコンに比べると非力なので給電がうまくいかないことが多いです。

また、USBハブでつないでいる場合は、USBハブではなくパソコンのUSB端子に直接つなぐようにしてみてください。

それでもダメなら再起動してみましょう

上記の点を満たしていても反応しない場合は、一旦パソコンを再起動してみてください。

再起動するとプログラムが書き換えられ、ドライバが正しく適用される場合があります。

出音にズレを感じた時の対処法

MIDIキーボードの鍵盤やMIDIパッドのパッドを押してから、Ableton Liveで出てくる音にズレ(タイムラグ)を感じた場合は、「レーテンシー」でズレを小さくする設定をしましょう。

環境設定画面内の「Audio」タブ内にある、「バッファサイズ」の数値を下げることでタイムラグを低くすることができます。

バッファサイズ
「バッファサイズ」が見当たらない場合 (Windowsの場合)

Windowsでは「ハードウェア設定」というところでバッファサイズが調整できます。

オーディオドライバ

下図のようなスライダーからバッファサイズを変更することができます(お使いのオーディオドライバによる)。

バッファサイズ
バッファサイズ

どれだけタイムラグがあるのか、「入力出力レーテンシー」の数値で確認することができます。

入出力レーテンシー

上図の場合、バッファサイズが32Samplesの場合だと「5.83ms(ミリセカンド:0.00583秒)」ですが、2048Samplesの場合だと「143ms(ミリセカンド:0.143秒)」になります。

「5.83ms」だと限りなく0に近いので、ほとんど鍵盤を押さえたと同時に音が出てきます。

いくた
いくた

ただし、バッファサイズの数値が低いほどパソコンに負荷がかかりますので、ソフトが落ちるといったことが起こりえます。ですので、パソコンスペックの状況を見ながら数値を調整しましょう。

いくた
いくた

設定お疲れ!

ちなみに、Ableton LiveではMIDIキーボードがなくても、パソコンのキーボードをMIDIキーボード代わりにできる「コンピューターMIDIキーボード」っていう機能があるんだ

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

何それ、早く言ってよー

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Ableton Liveの操作画面をざっくり見てみようhttps://live-de-tsukuro.com/interface/Mon, 24 Jun 2024 01:41:51 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=337

初めてAbleton Liveを使われる方にとっては独特な操作画面に戸惑う方も多いかもしれません。ここではAbleton Liveの操作画面をざっくり見ていきます。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

Liveセット作ってみたけど

う〜ん、何がなんだか…

いくた
いくた

Ableeton Liveの操作画面はちょっと独特なところがあるからね

じゃあ1つずつ説明するね!

Ableton Liveの操作画面は次のようになっています。

Ableton Live操作画面

この画面を大きく分けると次の4つのセクション(青・赤・黄・紫)に分けることができます。

Ableton Live操作画面
  • 青:トップ
  • 赤:ブラウザー
  • 黄:メイン
  • 紫:ボトム

ここではそれぞれのセクションがどんな機能や役割があるのかざっくり見ていきます。

トップ

操作画面のトップ部分は次のようになっています。

トップ

このトップ部分も大きく3つに分けることができます。

【左側】

トップ

左側にあるのは、テンポや拍子、メトロノームなどの設定できるところです。

【中央】

トップ

中央部分にあるのは、再生/停止ボタンや再生位置の確認、ループ区間の設定などができるところです。

その他、録音ボタンや録音区間の設定なども行えるようになっています。

【右側】

トップ

右側ではピアノロールビューなどに使うペンツール機能や、ショートカットキーを別のコマンドに置き換える機能、パソコンの負荷具合を見ることができるメーターがあります。

いくた
いくた

トップ部分はプロジェクト全体に関わるところって感じかな

ブラウザー

画面左側には「ブラウザー」があります。

ブラウザー

ブラウザーでは、Ableton Live内やパソコン内のすべてのファイルにアクセスできます。

作品で使いたい音源(バーチャル楽器)やループ素材はここから探しますので、本格的な作曲はこのブラウザーから始まると行っても過言ではありません。

いくた
いくた

ブラウザーはいわば、Ableton Liveの“頭脳”ともいうべきところ

ブラウザーについて詳しくは下記をご覧ください。

メイン

メイン画面にプロジェクトの内容が表示されます。

Ableton Liveではプロジェクトの表示方法として、「セッションビュー」と「アレンジメントビュー」の2つが用意されています。

セッションビュー
※セッションビュー
アレンジビュー
※アレンジメントビュー

セッションビューではスロットにループ素材を格納していき、自由に組み合わせて鳴らしながら作曲していきます。

アレンジメントビューはタイムライン(時間軸)上に音のデータを入力していくモードで、他のDAWでもよく見られる形です。

いくた
いくた

感性や即興性ならセッションビュー

緻密に作り上げるならアレンジメントビューってとこかな

ボトム

ボトムではデータの内容を詳細に見ることができるところで、「クリップビュー」と「デバイスビュー」があります。

「クリップビュー」では、MIDIデータならMIDIノートエディタ(ピアノロール)、オーディオデータ(録音素材など)では波形が表示されます。

MIDIクリップ
※MIDIデータ
オーディオクリップ
※オーディオデータ

一方、「デバイスビュー」ではAbleton Live付属の音源(バーチャル楽器)やエフェクト(音を加工するソフト)の内容が表示され、細かい調整もここでできるようになっています。

音源
※音源(ドラム音源)の場合
エフェクト
※エフェクト(イコライザ)の場合
いくた
いくた

細かい内容の調整はすべてボトムで行うって思ってもらって大丈夫


ちなみに、「クリップビュー」と「デバイスビュー」の切り替えは画面左下のところから可能です。

ビュー切り替え

それぞれの小画面をクリックすると、ビューが切り替わります。

クリップビュー
※クリップビュー表示
デバイスビュー
※デバイスビュー表示

セカンドウィンドウも可能

Ableton Liveではメイン画面とボトム画面を別ウィンドウ(セカンドウィンドウ)で表示することが可能になっています。

セカンドウィンドウの表示方法は、「表示」メニューから「セカンドウィンドウ」を選択します。

セカンドウィンドウ

これにより、MIDIノートエディタだけ個別に大きく表示させたり、セッションビューとアレンジメントビューを同時に表示させるといったことが可能になります。

セカンドウィンドウ
※MIDIノートエディタを分離させた状態
セカンドウィンドウ
※アレンジメントビューとセッションビューを同時に表示した場合
いくた
いくた

デュアルディスプレイ環境で、次のように画面をメインとセカンドで分ければ効率的に作業できるかも!

デュアルディスプレイ

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ブラウザーの見方を理解しようhttps://live-de-tsukuro.com/browser/Mon, 24 Jun 2024 01:40:29 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=312

Ableton Liveのブラウザーの役割や機能、使い方について解説していきます。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

ブラウザーって何するところ?

いくた
いくた

音源(バーチャル楽器)やループ素材にアクセスできるところだよ

じゃあ詳しく見ていこう!

ブラウザーではAbleton Live付属のファイルや、パソコン内のすべてのファイルにアクセスできるようになっています。

ループ素材を多く使う方は何かとこのブラウザーを利用する機会が多いと思います。

ここではブラウザーについて詳しく見ていきます。

ブラウザーの構成

ブラウザーは次のようになっています。

Ableton Liveブラウザー

では「カテゴリ」から順番に見ていきます。

サウンド・ドラム・インストゥルメント

音源

「サウンド」「ドラム」「インストゥルメント」はいずれもAbleton Live付属の音源(バーチャル楽器)が入っているところです。

「サウンド」はAbleton Live付属の音源が楽器別で分類されていて、そのままでも使えるようにエフェクトがセットされた音色も入っています。

「ドラム」はドラム音色のみに特化していて、音源の他、ワンショット素材(1つの打楽器だけのもの)も入っています。

「インストゥルメント」はAbleton Live付属の音源がソフト別に分類されています。

いくた
いくた

使いたい音源(ソフト)が決まっていたら「インストゥルメント」から、

音源は問わず楽器で探したいなら「サウンド」がおすすめ!

オーディオエフェクト・MIDIエフェクト

エフェクト

エフェクトというのは音を加工してくれるソフトのことで、イコライザやコンプレッサーなどが有名です。

「オーディオエフェクト」は主にオーディオ素材(録音素材)に使えるエフェクトのことです。

「MIDIエフェクト」はMIDIノートの内容を加工(アレンジ)してくれるソフトです。

いくた
いくた

「MIDIエフェクト」はMIDIトラックでしか使えませんが、「オーディオエフェクト」はMIDIトラックにも使えます

Max for Live (Suiteのみ)・プラグイン

max for live

Max for Liveは音源やエフェクトをプログラミングして自作できる機能です。

Max for Liveで作成されたファイルや、自作のファイルをここで表示することができます。

ただし、Max for LiveはSuiteエディションでしか使えない機能なので、Suite以外のエディションの場合こちらは表示されません。

「プラグイン」はAbleton Live以外の音源やエフェクトソフトが表示されているところです。

別売りソフトを持っていない人は使用することはありません。

クリップ・サンプル・グルーヴ

ループ素材

「クリップ」と「サンプル」はAbleton Live付属のループ素材が格納されているところです。
※「サンプル」にはドラムのワンショットサンプルや、効果音のような音ネタ的な素材もあります

「クリップ」の中に入っているループ素材はAbleton Live独自のファイル形式になっていますが、「サンプル」の中のファイルは汎用的なオーディオファイル(「.aif」や「.wav」ファイル)になっています。

「グルーヴ」は音のない、ただ単なるグルーヴ(リズム)だけのファイルが入っているところです。

このファイルをMIDIデータやオーディオデータにドラッグ&ドロップすることで、リズムにアレンジを加えることができます。

テンプレート

テンプレート

「テンプレート」は自作のテンプレートファイルや、Ableton Liveですべに作られているテンプレートファイルが格納されているところです。

Pack・Push

Pack Push

「Pack」はインストール済みのPackにアクセスできるところです。

「Push」は、Pushで作成したファイルが保存されるところです。

いくた
いくた

「Push」はAbleton社が開発しているMIDIパッドで、接続されていなければ上図のように薄字になります

ユーザーライブラリ・現在のプロジェクト・フォルダを追加

フォルダ

「ユーザーライブラリ」はユーザーが独自で使えるフォルダで、デフォルトとしてすでにいくつか作成されています。

「現在のプロジェクト」では、今現在制作中のLiveセット内で使われている音源やループ素材等をまとめて見ることができるところです。

「フォルダを追加」ではパソコン内の好きなフォルダをAbleton Live上で表示できるようになります。

別売りのループ素材を持っている方・使いたい方はここでフォルダを追加しておくと、Ableton Liveの操作画面からすぐにアクセスできるようになります。

ブラウザーでの小技集

ここではブラウザーでの役立つ小技について見ていきます。

ブラウザーの表示 / 非表示

ブラウザーはデフォルトでは表示されていますが、非表示にすることも可能です。

ブラウザーの左上にある▶を押します。

ブラウザー
次へ

そうするとブラウザーが非表示になり、メインの画面(セッションビュー/アレンジメントビュー)が大きく広がります。

ブラウザー
いくた
いくた

もう一度ブラウザーを表示する場合は、再度左上の▼のボタンを押します

コマンドキーでも可能

ブラウザーの表示 / 非表示はコマンドキーが用意されていますので、下記のコマンドを押すだけで操作できます。

Macの場合:command optionB

Windowsの場合:CtrlAltB

ファイルの検索

Ableton Live付属のデータや、Pack、市販のループ素材等の中から希望のものを探すのは大変です。

ブラウザーでは上部に検索窓があるので、それを利用してある程度希望のものを探し出すことができます。

ブラウザー検索

例えば「kick」と打ち込んでみます。

ブラウザー
次へ

そうすると、「kick」という名前に関連したデータのみがピックアップして表示されます。

ブラウザー
いくた
いくた

左の「カテゴリ」を選択して、カテゴリを絞るとより探しやすくなります

コレクション

ループ素材の中には、別の作品でも使いたいと思えるような「お気に入り」のものが出てくると思います。

そういった場合は「お気に入り」に入れておいて、すぐにアクセスできるようにしておきましょう。

方法は「お気に入り」に入れたいファイル上で右クリックし、「お気に入り」を選択します。

お気に入り
次へ

そして、ブラウザー上部の「お気に入り」のところをクリックすると、先ほどのファイルが表示されます。

お気に入り

これでアクセスしやすくなりました。

お気に入りから外したい場合

もし「お気に入り」から外したい場合は、外したいファイル上で右クリックをして「すべての色をクリア」を押します。

お気に入り

「お気に入り」とは分けて保存することも可能です。

同じくファイル上で右クリックして、「Orange」や「Blue」などの項目に指定します。

ブラウザー
次へ

そうすると、「お気に入り」とは別のコレクションとして保存することができます。

コレクション
いくた
いくた

ちなみに、1つのファイルを複数のコレクションに重複して入れることも可能です

どのコレクションに入っているか、ファイル名の隣の色でわかります。

コレクション
コレクション名の変更も可能

コレクションに表示されている項目上で右クリックすると「名称変更」と出てきて、名前の変更が可能です。

名称変更

「ドラム」や「ベース」などの楽器ごとで分けたり、「Rock」や「Jazz」といったジャンルで分けてコレクションすることもできます。

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セッションビューの見方や使い方を理解しようhttps://live-de-tsukuro.com/session-view/Mon, 24 Jun 2024 01:39:57 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=428

Ableton Liveのメインともいえる「セッションビュー」の見方や、そこで使うクリップ(データ)の操作方法について見ていきます。]]>

いくた
いくた

今回はAbleton Liveのメインとも言える「セッションビュー」について見ていくよ

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

四角いのがいっぱい

何がどうなっているのやら…

いくた
いくた

じゃあ1つずつ見ていくね!

Ableton Liveといえば下図のような「セッションビュー」をイメージされる方が多いと思います。

セッションビュー
※セッションビュー

ここでは「セッションビュー」の見方や使い方、セッションビューでのクリップ(データ)の各種操作について見ていきます。

トラック

新規でプロジェクトを立ち上げると、次のように「MIDI」と「Audio」が2つずつ、少し離れて「A Reverb」「B Delay」「Master」というのが表示されています。

トラック

「MIDI」「Audio」「A Reverb」「B Delay」「Master」は、それぞれ「トラック」というレーン(縦の列)で区切られています。

トラック

まずはこの中の「MIDI」と「Audio」から説明します。

「MIDI」「Audio」

トラック

「MIDI」というのは主にソフト音源(バーチャル楽器)のデータを扱うトラックです。

楽器が弾けない人は通常ソフト音源を使って作曲(データ入力)していく形になることが多いので、このMIDIトラックを中心に使っていくことになります。

一方、「Audio」は主に実際の演奏をレコーディングする時に使うトラックになります。

いくた
いくた

MIDIトラックやAudioトラックで扱えるデータは自作のものだけでなく、Ableton Liveに付属のものや市販のものも使えます

トラックの四角のボックスは?

MIDIトラックやAudioトラックの下にある四角のボックスは「スロット」と言われています。

スロット

このスロット中にデータを入力したり、既存のデータを格納して使います。

「A Reverb」「B Delay」「Master」

Ableton Liveにはあらかじめリバーブ用のトラックとディレイ用のトラックが用意されています。

Reverb / Delay

各トラックに用意されている「Sends」ノブから、この「A Reverb」トラックと「B Delay」トラックに流し込むことができます。

Sends

最後の「Master」トラックは、すべてのトラックの音量を調節したり、横一列に並んだスロットをすべて再生することができます。

Master

セッションビューでのクリップ操作

作曲で使うデータ(MIDIデータ・オーディオデータ)のことをAbleton Liveでは「クリップ」と言います。
※他のDAWで「リージョン」や「イベント」と呼ばれているものと同じもの

ここではセッションビューでのクリップに関する操作について見ていきます。

クリップの作成

セッションビューでクリップを作成するには、トラック内のスロットをダブルクリックします。

そうすると、画面下にデータ入力欄(MIDIノートエディタ)が表示され、そこにデータを入力してループ素材を自作できます。

クリップ
いくた
いくた

ただし、Audioトラックではそのままオーディオ録音していく形になるので、スロットをダブルクリックしても何も表示されません

既存のデータをクリップとして使う

各スロットにAbleton Live付属のデータ(ループ素材やドラムのワンショット素材など)や市販のデータを入れて、クリップとして使うことができます。

ここでは例として、Ableton Live付属のループ素材をスロットに挿入してみます。

Ableton Live付属のループ素材はブラウザー内の「クリップ」または「サンプル」に入っています。

クリップ
次へ

ファイル名をクリックしていくと視聴できるようになっていますので、この中から気に入ったループ素材を選びます。

ループ素材

視聴を止めたい場合はキーボードのスペースバーを押すか、左下にある青いヘッドホンのマークを押して点灯を消します。

目的のファイルが決まったら、スロットにドラック&ドロップします。

クリップ
次へ

左クリックを離すと、クリップ(ループ素材)がスロットに挿入され、データが格納されます。

クリップ

格納されるとトラック名も「MIDI」から、その素材の音色名に変わります。

いくた
いくた

ファイル名に「.alc (Ableton Live Clips)」と付いているものは音源(バーチャル楽器)の情報も含んでいるので、スロットに格納すると自動的に音源もセットされます

次へ

格納されたクリップをタブルクリックすると、クリップの中身を画面下で詳しく見ることができます。

MIDIクリップ
※MIDIクリップの場合
オーディオクリップ
※オーディオクリップの場合
いくた
いくた

MIDIクリップだとピアノロール、オーディオクリップだと波形で表示されます

クリップの再生

スロットに格納したクリップを再生したい場合は、クリップの左端にある再生ボタン(▶)を押します。

再生

再生するとクリップの下に2つの数字が出てきます。

クリップ再生

まず、青枠の数字がそのクリップを何回(何ターン)鳴らしたかを示しています。上図なら「1」なので、1回目のターンの状態ということになります。

一方、赤枠の数字はそのクリップの長さを示しています。単位は拍で、上図の場合なら「16拍」の長さという意味になります。

また、左側の丸いところはクリップの進捗度を図形で示しています。上図なら全体の長さの半分以上が経過している状態です。

いくた
いくた

Ableton Liveでは4拍を1小節とカウントしますので、小節数で言うと上図では「4小節の長さ」になっています


クリップは同時にいくつでも再生することができますので、目的のクリップの再生ボタンを押していきます。

クリップ再生

ただし、同一のトラック内では1つのクリップしか再生できませんので、クリップの内容自体が切り替わってしまいます。

クリップ再生
いくた
いくた

各クリップはキリの良いところで再生されるようになっているので、どんなタイミングで再生を重ねていってもきれいにタイミングの合った状態になります

ちなみに、横一列のクリップをすべて鳴らしたい場合は、Masterトラックにある再生ボタンを押します。

Masterトラック

クリップの停止

クリップの再生を停止したい場合は、上部にある停止ボタンを押すと止まります。

停止ボタン

ただしこの状態だと、それぞれのトラックを見ても分かる通り、音が止まっただけで、クリップ自体はスタンバイ状態になっています。

完全に止めたい場合は、各トラックの下にある停止ボタン(◾)を押します。

停止ボタン

そうすると、停止ボタンが押されたトラックの再生が完全に止まります。

すべてのトラックの再生を完全に止めたい場合は、「Master」トラックにある停止ボタンを押します。

停止

クリップの移動

クリップをドラッグすると好きなところに移動することができますので、クリップの順番を入れ替えることも可能です。

クリップ移動

また、トラック外のところへドラッグすると、自動的に新しいトラックが作られます。

クリップ移動
移動時の注意

MIDIクリップをAudioトラックへ、AudioクリップをMIDIトラックへは移動できないようになっています。

クリップ移動

また、音源がセットされているトラックに移動させると、移動させたクリップもそのトラックの音源の音が鳴るので、全く楽器が異なるトラックへ持って行かないようにしょう

クリップの複製

クリップをコピーしたい場合は、クリップ上で右クリックをし、「複製」を選択します。

複製
次へ

そうすると、真下のスロットに複製したクリップが格納されます。

複製
いくた
いくた

Macならcommand +Dキー、WindowsならCtrl +Dキーでもコピーされます

クリップの削除

クリップを削除したい場合は、削除したいクリップを選択状態にして、「Delete」キーを押します。

そうすると下図のように目的のクリップだけ削除できます。

削除

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アレンジメントビューの見方や使い方を理解しようhttps://live-de-tsukuro.com/arrangement-view/Mon, 24 Jun 2024 01:38:28 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=572

Ableton Liveにはセッションビュー以外に「アレンジメントビュー」という操作画面も用意されています。ここではアレンジメントビューの見方や、そこで使うクリップ(データ)の操作方法について見ていきます。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

Ableton Liveってセッションビューでしか作れないの?

いくた
いくた

「アレンジメントビュー」っていう他の操作画面も用意されているよ!

Ableton Liveには各トラックのスロットにデータを配置していくセッションビューのほか、アレンジメントビューが用意されています。

アレンジメントビュー

ここではアレンジメントビューの見方や使い方、アレンジメントビューでのクリップ(データ)の各種操作について見ていきます。

アレンジメントビューの表示方法

Ableton Liveを新規で立ち上げるとセッションビューの状態になっています。

セッションビュー

これをアレンジメントビューに切り替える場合は、画面右上にある切り替えボタンを押します。

横三本線のマークがアレンジビューの切り替えボタンです。

アレンジビュー
次へ

そうすると、画面がアレンジメントビューに切り替わります。

アレンジビュー
※アレンジメントビュー
いくた
いくた

キーボードのTabキーでも切り替えできます

アレンジメントビューの見方

アレンジメントビューはLogic ProやCubase、Studio Oneなど一般的なDAWで採用されているので、すでに他のDAWを使ったことがある方はスムーズに理解できると思います。

ではアレンジメントビューの見方について見ていきます。

小節

画面上部に小節番号が表示されています。

小節番号

「1」が1小節目、「2」が2小節目・・・となっています。

つまり、アレンジメントビューの右側に行けば行くほど時間が経過していることになります。

小節番号のところをドラッグすると拡大/縮小することができます。

ズーム

その時の状況に応じて、拡大させたり縮小させたりして調整していきます。

いくた
いくた

キーボードのキーで拡大、キーで縮小ができます

トラックレーン

小節番号の下にはトラックレーンがあり、それぞれのトラックが個別に仕切られています。

トラック

下図のように、各トラックレーン上に小節の流れ(タイムライン)に沿ってクリップ(データ)を配置していきます。

アレンジビュー
いくた
いくた

MIDIトラックにはMIDIデータ、Audioトラックにはオーディオデータしか配置できません


また、それぞれのトラックの調整が画面右側でできるようになっています。

トラック

ちなみに、トラック表示部分はAbleton Liveでは画面の右側ですが、Logic ProやCubaseなど他のDAWでは画面の左側に来ますので、そういったDAWを使っていた方は違和感があるかもしれません。

アレンジビュー
※Cubaseの場合 (左にトラック・右にデータという構成)

クリップ概観

アレンジビュー上部で、プロジェクト内に配置されているクリップの概観を確認することができるようになっています。

クリップ概観

クリップ概観内に表示されている黒い四角の枠のところがアレンジメントビューに表示されます。

アレンジメントビュー

この枠を移動させることで、目的の場所にすばやくアクセスできるようになっています。

再生と停止

アレンジメントビューの内容を再生したい場合は画面上部の▶︎を押します。

再生

アレンジメントビュー上に引かれているグリッド線(薄い縦線)をクリックするとそこから再生できるようになっています。

グリッド線

一方、再生を止める場合は◼を押します。

いくた
いくた

キーボードのSpaceキーでも再生と停止ができます

アレンジメントビューでのクリップ操作

作曲で使うデータ(MIDIデータ・オーディオデータ)のことをAbleton Liveでは「クリップ」と言います。
※他のDAWで「リージョン」や「イベント」と呼ばれているものと同じもの

ここではアレンジメントビューでのクリップに関する操作について見ていきます。

クリップの作成

新たにクリップを作成するには、トラックレーン上をダブルクリックします。

そうすると、画面下にデータ入力欄(MIDIノートエディタ)が表示され、そこにデータを入力してループ素材を自作できます。

クリップ作成
いくた
いくた

ただし、Audioトラックではそのままオーディオ録音していく形になるので、トラックレーン上をダブルクリックしても何も表示されません

グリッド線の間隔を変える

ダブルクリックした時に作成されるクリップの長さは、トラックレーン上に表示されているグリッド線の間隔によって決まります。

グリッド線
※上図の縦線がグリッド線

このグリッド線の間隔を変えれば、ダブルクリックした時に作成されるクリップの長さも変えることができます。

グリッド線の間隔を変えるには、トラックレーン上で右クリックします。

グリッド

出てきた項目の「適応グリッド」あるいは「固定グリッド」で調整できるようになっています。

次へ

例えば「固定グリッド」の「8 bars (8小節)」にすると、グリッド線の間隔が8小節ずつになり、クリップも8小節で作成されます。

グリッド線
いくた
いくた

ただし、このあと見る「クリップの伸縮」や「クリップの移動」もこのグリッド線の間隔に従って処理されます

クリップの伸縮

アレンジメントビュー上に作られたクリップの長さは伸縮させることができます。

クリップ上部の色が付いたところの右端にマウスカーソルを持っていくと、マウスカーソルが「 ] 」マークに変わります。

そのままドラッグすると伸縮することができます。

クリップ

クリップの伸縮は、クリップの左右どちらからでも可能です。

クリップ
いくた
いくた

伸縮する長さは「グリッド線」の間隔ごとになります

詳しくは「グリッドの間隔を変える」のところで!

クリップの移動

作成されたクリップを好きなところに移動することができます。

クリップ上部の色が付いたところにマウスカーソルを持っていくと手のマークになります。

クリップ
次へ

そのまま好きなところへドラッグして持っていくと移動します。

クリップ
いくた
いくた

移動できる場所は「グリッド線」の間隔ごとになります

詳しくは「グリッドの間隔を変える」のところで!

移動時の注意

MIDIクリップをAudioトラックへ、AudioクリップをMIDIトラックへは移動できないようになっています。

クリップ移動

また、音源がセットされているトラックに移動させると、移動させたクリップもそのトラックの音源の音が鳴るので、全く楽器が異なるトラックへ持って行かないようにしましょう

既存のデータをクリップとして使う

各トラックにAbleton Live付属のデータ(ループ素材やドラムのワンショット素材など)や市販のデータを入れて、クリップとして使うことができます。

ここでは例として、Ableton Live付属のループ素材をトラックに挿入してみます。

Ableton Live付属のループ素材はブラウザー内の「クリップ」または「サンプル」に入っています。

クリップ
次へ

ファイル名をクリックしていくと視聴できるようになっていますので、この中から気に入ったループ素材を選びます。

ループ素材

視聴を止めたい場合はキーボードのスペースバーを押すか、左下にある青いヘッドホンのマークを押して点灯を消します。

目的のファイルが決まったら、トラックにドラック&ドロップします。そうするとデータがトラック上に反映されます。

クリップ挿入
次へ

挿入されるとトラック名もその素材のファイル名に変わります。

トラック名
いくた
いくた

ファイル名に「.alc (Ableton Live Clips)」と付いているものは音源(バーチャル楽器)の情報も含んでいるので、スロットに格納すると自動的に音源もセットされます

次へ

格納されたクリップをタブルクリックすると、クリップの中身を画面下で詳しく見ることができます。

MIDIクリップ
※MIDIクリップの場合
オーディオクリップ
※オーディオクリップの場合
いくた
いくた

MIDIクリップだとピアノロール、オーディオクリップだと波形で表示されます

クリップの複製

クリップをコピーしたい場合はクリップ上で右クリックをし、「複製」を選択します。

複製
次へ

そうすると、真横に同じクリップが作成されます。

複製
いくた
いくた

Macならcommand +Dキー、WindowsならCtrl +Dキーでもコピーされます

クリップの分割と結合

1つのクリップを複数のクリップに分割することができます。

分割したい場所のグリッド線をクリックします。

グリッド線
次へ

そして右クリックで「分割」を選択します。そうすると、指定したグリッド線上でクリップが分割されます。

分割

一方、分割されているクリップを1つにまとめたい場合は、まとめたいクリップをドラッグして選択状態にしておきます。

クリップ選択
次へ

そして右クリックで「クリップを結合」を選択します。

クリップを結合

クリップの削除

クリップを削除したい場合は、削除したいクリップを選択状態にして、「Delete」キーを押します。

そうすると下図のように目的のクリップだけ削除できます。

削除

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各トラックの操作について知ろうhttps://live-de-tsukuro.com/track-operation/Mon, 24 Jun 2024 01:37:46 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=455

ここでは、Ableton Liveのトラックの各種操作(追加・削除・複製・移動・名前・カラーの変更、ボリューム/パンの変更・ミュート・ソロの設定、センド・グループ化)について見ていきます。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

トラックって、Liveセット立ち上げた状態では4つしかないよね

自分で作ったりできないの?

いくた
いくた

もちろん自由に作ったり削除したりできるよ

じゃあ、トラックに関する操作をまとめて見ていこう!

プロジェクト内の楽器データを個別に管理するトラック。

ここではトラックの追加や削除を始めとして、トラックの各種操作について見ていきます。

いくた
いくた

ここでの操作はセッションビューでもアレンジメントビューでも共通しているよ!

トラックの追加と削除

新しくLiveセットを立ち上げると、MIDIが2トラック、Audioが2トラックの計4トラックが自動的に作成されます。

トラック
※セッションビューの場合

新たにトラックを加えたい場合は、メニューバーの「作成」から可能です。

トラック追加

オーディオトラックを追加したい場合は「オーディオトラックを挿入」、MIDIトラックを追加したい場合は「MIDIトラックを挿入」をクリックします。

音源(音色)をセットしたトラックを作るには?

音源(バーチャル楽器)を使う場合は、ブラウザーから使用する音源あるいは音色を選び、ファイル名を「MIDI」トラック上に被せるようにドラッグ&ドロップします。

音源
次へ

そうすると、指定した音源(音色)がセットされたトラックに変わります。

音源

あるいは、トラックが表示されていないところにドラッグ&ドロップしても構いません。

音源
いくた
いくた

アレンジメントビューでもやり方自体は同じです


一方、トラックを削除したい場合は、消したいトラック上にマウスカーソルを持っていき右クリックします。

削除

出てきたメニューの中の「削除」を選択すると削除されます。

いくた
いくた

トラック名のところをクリックして、Deleteキーでも削除できます

トラックの複製

同じトラックをコピーしたい場合は、トラック名上で右クリックをして「複製」を選択します。

複製
次へ

そうすると、全く同じトラックがコピーされます。また、クリップも同じように複製されます。

複製
いくた
いくた

トラック名のところにマウスカーソルをおいて、Macならoptionキー、WindowsならAltキーを押しながら横にドラッグすると同じようにコピーされます

トラック名の変更

トラック名を変更したい場合は、トラック上で右クリックし、その中の「名称の変更」を選択します。

名前の変更
次へ

そうすると、トラック名のところが黒く反転しますので、わかりやすいトラック名に変えます。

トラック名

トラックカラーの変更

各トラックには区別しやすくするため、色が付いています。

トラックの色を変えたい場合は、トラック名の上で右クリックをし、出てきた項目の下部に色が用意されていますので、その中から好きな色を選びます。

トラックカラー

その下にある「トラック色をクリップに割り当てる」を選択すると、トラック内のクリップも指定した色に変えることができます。

トラックの移動

トラックを移動させたい場合は、移動させたいトラックのトラック名が書かれたところにマウスカーソルを持っていき、そのままドラッグします。

そうすると、下図のようなノートのアイコンが出てきます。

トラック移動

トラックの境目で左クリックを離すとその場所にトラックが移動します。

ボリュームの変更

各トラックのボリューム(音量)を変更したい場合は、トラック内に表示されているスライダーで操作します。

ボリューム
※セッションビューの場合
ボリューム
※アレンジメントビューの場合

ミュート・ソロの設定

あるトラックの音を消したい場合は「ミュート」を設定します。

ミュートの設定方法は、トラックに表示されているトラック番号部分をクリックして点灯を消します。

ミュート

一方、あるトラックだけ聴きたい場合は「ソロ」を設定します。

ソロの設定方法は、トラックに表示されている「S」をクリックして点灯させます。

ソロ
次へ

ソロを設定すると、ソロを設定したトラック以外はすべてミュートされます

ソロ
いくた
いくた

複数のトラックをソロに指定したい場合は、Macならcommandキー、WindowsならCtrlキーを押しながら「S」ボタンを押していきます

パンの調整

各トラックの音を左右に割り振ることができます。そうすることでよりステレオ感を出すことができます。

パンは下図の枠で囲ったところにあります。

パン
※セッションビューの場合
パン
※アレンジメントビューの場合

このパン上にマウスカーソルを持っていき、上にドラッグすると音が右へ、下にドラッグすると音が左へ移動します。

いくた
いくた

中央(C)に戻したい場合はパンをダブルクリックしてください

センド

Ableton Liveを立ち上げると、あらかじめReverbとDelayのトラック(リターントラック)が作成されています。

リターントラック

各トラックに用意されている「Sends」あるいは「-inf」からこれらのリターントラックへ送ることができます。

Sends
※セッションビューの場合
-inf
※アレンジビューの場合

「A (「-inf」では左側)」のレベルを上げると、トラックの内容が「A Reverb」へ送られることになり、リバーブがだんだんと強くかかってきます。

また、「B (「-inf」では右側)」のレベルを上げると、トラックの内容が「B Delay」へ送られることになり、ディレイがだんだんと強くかかってきます。

既定ではAがリバーブで、Bがディレイになっていますが、他のエフェクトに変えることもできますし、さらに「C」や「D」という風に新たにエフェクト用トラック(リターントラック)も作ることができます。

新たにエフェクト用トラック(リターントラック)を作る場合は、メニューバーの「作成」から「リターントラックを挿入」を選択します。

リターントラックを挿入
いくた
いくた

複数のトラックに同じエフェクトをかけたい場合はこのSendが便利です

トラックのグループ化

複数のトラックをグループにまとめることができます。

まずはグループにまとめたいトラックをMacなら「command」キー、Windowsなら「Ctrl」キーを押しながらクリックして選択していきます。

そして右クリックをし、「トラックをグループ化」を選択します。

グループ化
次へ

そうすると、選択したトラックが1つのグループにまとめられます。

グループ

右上の「グループ展開ボタン」を押すと、小さくまとめることもできますので、トラックが増えてきた時に利用してみることをおすすめします。

グループ
いくた
いくた

グループトラックにあるボリュームやパンを調整すると、そのグループに入っているすべての音に適用されます

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MIDIノートエディタで音を打ち込んでみようhttps://live-de-tsukuro.com/midinote-editor/Mon, 24 Jun 2024 01:37:02 +0000https://live-de-tsukuro.com/?p=574

ここではAbleton Liveでソフト音源(バーチャル楽器)を使って、MIDIノートエディタ(ピアノロール)に音を入力する方法について見ていきます。]]>

DJ ちゃんリヴ
DJ ちゃんリヴ

そろそろLiveに自分で音を入力してみたいんだけど

いくた
いくた

じゃあ、まずはバーチャル楽器を使った打ち込みをしていこう!

Liveで音を入力するには、実際に楽器演奏やボーカルをレコーディングするか、ソフト音源(バーチャル楽器)を使って音を打ち込むかになります。

楽器が弾けない場合や自分が得意ではない楽器を使う場合には、どうしてもソフト音源を使った打ち込みをしていかなければなりません。

ここでは、打ち込みのメインビューである「MIDIノートエディタ」に音符(MIDIデータ)を打ち込む方法を見ていきます。

いくた
いくた

ちなみに、MIDIノートエディタは一般的には「ピアノロールビュー」や「ピアノロールエディタ」と言われています

打ち込みの準備

MIDIノートエディタに音を打ち込む前に、やっておくべき準備をしておきます。

音源(バーチャル楽器)のセット

まずはソフト音源をセットしたトラックを作っておきましょう。ここではAbleton Live付属の音源を使います。

ブラウザー内の「サウンド」あるいは「インストゥルメント」から目的の音色や音源を選びます。

ここではエレクトリックピアノ音色を使おうと思うので、「サウンド」の中にある「E-Piano Basic.adg」という音色を使います。

音色名のところから「MIDI」と書かれているところにドラッグ&ドロップします。

音源セット
※セッションビューの場合
音源立ち上げ
※アレンジメントビューの場合
次へ

そうすると「E-Piano Basic.adg」がトラックにセットされます。

音源セット
※セッションビューの場合

MIDIノートエディタの表示

音源をセットしたら、打ち込みのメインビューである「MIDIノートエディタ」を表示しておきましょう。

MIDIノートエディタはセッションビューではスロットを、アレンジメントビューではクリップをダブルクリックすると表示されます。

クリップ
※セッションビューの場合(スロットをダブルクリック)
クリップ作成
※アレンジメントビューの場合(クリップをダブルクリック)
適切な作業エリアを確保しよう

画面下部(クリップビュー)に表示されているMIDIノートエディタの上部の縁を持ち上げると、縦幅を広くすることができます。

MIDIノートエディタ
いくた
いくた

お使いのディスプレイにもよりますが、大体2オクターブ分くらい表示していると、メロディもコード(和音)も入力しやすくなるかなと思います

MIDIノートエディタの見方

MIDIノートエディタは下図のように、上部に小節番号が書かれていて、横軸が時間の経過を示しています。

一方、縦軸は音の高さを示しています。高い位置の音ほど高音になり、低い位置ほど低音になります。

MIDIノートエディタ

画面左に表示されているピアノの鍵盤で、「C○(数字)」と表示されているところがドレミの「ド」を示していて、白のラインが白鍵を示しています。

MIDIノートエディタ

一方、黒いところがピアノの黒鍵で、「♯」音や「♭」音になります。

いくた
いくた

ちなみに、「C3」と書いているところがピアノの「中央のド」と同じ高さの音になります

MIDIノートエディタでの音の入力方法

では実際に音を入力してみましょう。

プレビュー機能をオンにしておく

入力の前に、実際に入力した音が聴けるように「プレビュー」機能をオンにしておきましょう。

これがオンになっていないと入力した音が出てこないので、打ち込みながら音が確認できません。

「プレビュー」機能をオンにするには、MIDIノートエディタの左上にあるヘッドホンのマークをクリックします。

プレビュー

プレビュー機能がオンになると青く点灯します。

これで打ち込んだ音を確認しながら作業ができるようになります。

音符(MIDIデータ)の入力

音を入力するにはMIDIノートエディタ上をダブルクリックします。

そうすると、ダブルクリックしたところに次のように四角の箱のようなものが打ち込まれます。これがMIDIノートエディタでの”音符”になります。

MIDIノート
※MIDIノート(音符)

横軸(時間)と縦軸(音の高さ)の位置関係を見てみると、「1小節目の2拍目(1.2)」に「ソ(G3)」が打ち込まれている状態です。

MIDIノート
ダブルクリックした時に打ち込まれる音の長さについて

ダブルクリックした時の音の長さはグリッド線(MIDIノートエディタ上に表示されている薄い縦線)の間隔によります。

基本的には16分音符が最小単位になることが多いので、グリッド線の間隔も16分音符ごとにしておくことをおすすめします。

方法は、MIDIノートエディタ上で右クリックをし、「固定グリッド」の中にある「1/16」にします。

固定グリッド

そうすると、グリッド線の間隔が16分音符ごとになり、音符の長さの調節や移動も16分音符ごとで可能になります。

クリップの長さの変更

セッションビューでは、クリップの長さ(MIDIノートエディタの入力範囲)が既定では1小節になります。

クリップ

この状態だと1小節を超えるフレーズが打ち込めませんので、クリップの長さを変える必要があります。

MIDIノートエディタ左側の「Clip」というところに、「Length」という項目があります。ここがクリップの長さを示しています。

Clip

「Length」内の一番左側にある数字が小節数を表していますので、例えばここを「4」にすると4小節分のクリップになります。

クリップ
いくた
いくた

アレンジメントビューでもクリップの長さが足りない状況が出てきますので、同じ方法でクリップの長さを調整してください

MIDIノートの編集

打ち込んだMIDIノートの編集についていくつか見ていきます。

MIDIノートの伸縮

打ち込まれたMIDIノートは自由に伸縮することができます。

方法は、MIDIノートの端にマウスカーソルを持っていってドラッグするだけです。

MIDIノート

MIDIノートの左右どちらからでも伸縮可能です。

いくた
いくた

伸縮する長さは、グリッド線の間隔に従って伸縮します

MIDIノートの移動

MDIノートは上下左右自由に移動することが可能です。

MIDIノート上にマウスカーソルを持っていき、ドラッグします。

MIDIノート
いくた
いくた

横軸(タイミング)の移動は、グリッド線の間隔に従って移動します

MIDIノートの複製

MIDIノートは複製(コピー)することが可能です。

まずは複製したいMIDIノートをドラッグして選択します。

MIDIノート
次へ

そしてMIDIノート上で右クリックし「複製」を選択します。

複製
次へ

そうすると、選択された音と同じものがすぐ後に複製されます。

複製
いくた
いくた

Macだとoptionキー、WindowsだとAltキーを押しながらMIDIノートをドラッグすると同じように複製できます

MIDIノートを連続で打ち込む

MIDIノートエディタ上をダブルクリックすると1音しか打ち込まれませんが、連続で音を入力することも可能です。

まずは画面右上の「ドローモード(鉛筆マーク)」をオンにして点灯させます。

ドローモード
いくた
いくた

キーボードのBキーを押しても構いません

次へ

マウスカーソルが鉛筆マークに変わりますので、その状態でMIDIノートエディタ上をドラッグします。

そうすると、次のようにグリッド線ごとに音が入力されます。

ドローモード
いくた
いくた

ドラムのハイハットの入力などに使えそうです

MIDIノートの削除

MIDIノートを削除するには、削除したいMIDIノートを選択し「Delete」キーを押します。

削除

そうすると、選択した部分のMIDIノートが削除されます。

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